Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その3〜 #tableau
はじめに
こんにちは。DI部のtamaです。
当エントリはTableau Functions Advent Calendar 2017の3日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その2〜でした。
今回も引き続き、数値関数について見てきます。
- 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
- 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
- TableauHelp 関数
目次
検証環境
作業環境
- MacOS High Sierra 10.13.1
- Tableau 10.4.1
使用データ
- (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
- (場合によって)関数グラフ描画用データ
- -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
- 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
- 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO
LN(number)
概要
数値の自然対数を返します。数値が 0 以下の場合は、Null を返します。
- 自然対数とは、定数e (2.71828182845904) を底とする対数のことです。
- EXP関数の逆関数です。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
LN([y])
どういう時に使う?
- 自然対数を求めたいとき
- 微分や積分に非常に役に立つとの事ですが、Tableauで数学的なことをガリガリするのかと言われると、珍しいケースだと思われます…。
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
LOG(number [, base])
概要
指定された基底について数値の対数を返します。基底値が省略された場合は、10 を使用します。
- 引数を底とする数値の対数を返します。
- LOG(x,y):yを何乗したらxになるか、という数値が返ってきます。
使ってみた
関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。
LOG([y],10)
どういう時に使う?
- 金利や利息についての計算式を作成するとき
- 数字の桁数を算出したいとき(底を10として利用する)
参考文献
MAX(number, number)
概要
2 つの引数の最大値を返します (2 つの引数は同じ型でなければなりません)。いずれかの引数が Null の場合は、Null を返します。MAX は集計関数の単一フィールドに適用することもできます。
- 引数に指定した値の最大値を求めることが出来ます。フィールドでも使えます。
- 引数は一つでも問題ありません。
- 文字列も使用できます。
- アルファベット順で並べた時の最後の値が返ります。
使ってみた
MAX([利益])
そのセグメントの中(今回でいうとメーカーの製品の中で)一番大きい利益が算出されています。
どういう時に使う?
- 他の関数と組み合わせて使うことが多いと思われます。
- IF文の条件など
- 上記の例のように、クロス集計表などで、階層化されているディメンションを表示しているとき、その階層の中で一番大きい値を一覧で見るときなど。
参考文献
MIN(number, number)
概要
2 つの引数の最小値を返します (2 つの引数は同じ型でなければなりません)。いずれかの引数が Null の場合は、Null を返します。MIN は集計関数の単一フィールドに適用することもできます。
- 引数に指定した値の最小値を求めることが出来ます。フィールドでも使えます。
- 引数は一つでも問題ありません。
使ってみた
MIN([利益])
そのセグメントの中(今回でいうとメーカーの製品の中で)一番小さい利益が算出されています。
どういう時に使う?
- 他の関数と組み合わせて使うことが多いと思われます。
- IF文の条件など
- 上記の例のように、クロス集計表などで、階層化されているディメンションを表示しているとき、その階層の中で一番小さい値を一覧で見るときなど。
参考文献
PI( )
概要
数値定数 pi (3.14159) を返します。3.14159。
- 円周率を返してくれます。
- 返ってくるのは、あくまで近似値です。
- 引数は不要です。
使ってみた
PI()
どういう時に使う?
- 円周率を用いて計算したいとき
- 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
参考文献
POWER(number, power)
概要
指定された回数、数値を掛け合わせます。
- 「べき乗」の計算が出来ます。
使ってみた
数量を3乗してみます。
POWER([数量],3)
どういう時に使う?
- 桁の大きい計算を行う時は使用すると良さそうです。
- 累乗根を求めることにも利用できます。
参考文献
RADIANS (number)
概要
指定された数値を度単位からラジアン単位に変換します。
- 度数を弧度に変換します。
- DEGREES関数の逆になります。
使ってみた
昨日のエントリのDEGREES関数で算出した「66.41°」を戻してみます。
RADIANS(66.41)
ちゃんと戻りました。
どういう時に使う?
- 他の三角関数を使用する時、弧度じゃないとダメなので、予めRADIANSで変換しておきます。
参考文献
おわりに
次回はtamaによるTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その4〜です。 数値編も最後となりました。お楽しみに!